McAfee Embedded Control 導入手順
McAfee Embedded Control は、未承認のアプリケーション動作をブロックし、 デバイスやインフラに対する未承認の変更もブロックします。
簡単な導入作業で組込みデバイスでのセキュリティ機能の付加、ソフトウェアのインストールや変更の管理、 サポートや運用の工数低減が可能となります。
ゼロデイ攻撃の阻止、メンテナンス回数の低減、保守費用の削減、PCIDSSやHIPPAといったコンプライアンスへの準拠、 これらのような要件を必要とする
OEM様に最適なソリューションです。
本ページでは、WindowsプラットフォームへのMcAfee Embedded Controlのインストール手順をご説明いたします。
他手順については、技術資料ダウンロードをご参照ください。
01.注意事項
一般事項 | インストールにはシステム管理者権限が必要です。 |
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古いバージョンが存在する場合、インストールに失敗する可能性があります。
アップグレード可能なバージョンの場合にはUpdateモードに移行してからインストール作業を行ってください。 アップグレードに対応してないバージョンの場合には、あらかじめ古いバージョンをアンインストールしてから、新しいバージョンをインストールしてください。 |
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ライセンスキー(PID)はインストール中に必要となりますので、事前にご確認ください。 | |
KB87944を参照し、インストールに必要な最小ハードウェア要件を満たしているかご確認ください。
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ターゲットとなるオペレーティングシステムが対応しているかご確認ください。 | |
リリースノートを確認し既知の問題など、事前にご確認ください。 | |
Windows
プラットフォーム |
C:\Solidcoreディレクトリやその配下にはインストールは行えません。 |
インストールはシステムドライブに限られます。 | |
他にアンチウイルスや暗号化のソフトウェアが存在する場合、
「DfsIrpStackSize」というレジストリキーを 「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Mup\Parameters」 に作成し、Valueを「10」(10進数)と設定してください。 もし既にキーが存在する場合はValue値の確認を行ってください。 |
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AIX
プラットフォーム |
genkexパッケージがインストールされている事をご確認ください。 |
Linux
プラットフォーム |
KB91985を参照し、kernelが対応しているかご確認ください。 |
サポート外のkernelをご使用の場合は、Buildファイルを作成し、マニュアルで実装を行う必要があります。
詳しくは担当営業までお問い合わせください。 |
02.インストールパッケージ
04.エンドユーザ使用許諾
05.ユーザ情報
06.インストール先フォルダ
08.インストール完了
09.デスクトップの確認
12.レジストリの確認
13.インストールログの確認
14.システム保護状態の確認
デスクトップ上のショートカットアイコンを実行すると、McAfee Embedded Control用のコマンドラインインターフェイスが開きます。 (必要であれば管理者権限で実行してください。)
> sadmin status
コマンドを実行すると、現状のシステム保護状態が確認できます。
・「McAfee Solidifier」は現在の保護状態を示します。
・「McAfee Solidifier再起動時」は次回再起動後の保護状態を示します。
・「ePO管理対象」はePolicy Orchestratorという管理ソフトからの管理対象になっているかを示します。
・「ローカルCLIアクセス」はこのコマンドラインでの制御を許可するか否かを示します。
なお、「Recovered」は許可状態、「Lockdown」は不許可状態を示しますが、 help、version、status等のNon Criticalコマンドは不許可状態であっても利用可能です。
15.ホワイトリストの作成
「ステータス」で「Unsolidified」となっている為、現時点ではホワイトリストは作成されていない状態を意味しています。 保護状態を有効にし正しくコード制御を行うためにホワイトリストを作成しましょう。
> sadmin so c:
とコマンドを実行すると、Cドライブに対して自動でスキャンを行ってホワイトリストを作成致します。
(この時点で存在する保護対象ファイルはすべてホワイトリストに追加されるため、 マルウェアの混入など無いクリーンなシステムであることを事前に確認ください。)
・「so」は「solidify」の省略系です。
・「c:」を省略した場合はシステム全体を対象とします。
・保護対象ファイルの数や、プロセッサ、ハードディスクの性能により数分から数十分かかる場合があります。
16.システム保護の有効化
17.再起動後の保護状態
18.承認済みコードを動かしてみよう
19.未承認コードを動かしてみよう
次はたった今動作した「notepad.exe」をコピー&ペーストして「notepad – コピー.exe」を作成し、実行します。
この「notepad – コピー.exe」はホワイトリストには登録されていない為、未承認のコードとして扱われ、
起動できないエラーダイアログが表示されました。イベントビューアには「未承認の実行を防ぎました」とのログが記録されます。
McAfee Embedded Controlはデフォルトでは
・ファイルの名称
・ファイルの位置
・ファイルのハッシュ値
の3つのポイントでホワイトリストとの同定を行っています。
今回の例ではファイルの名称が異なった為に未承認コードとして動作を阻止する判断を下しました。
20.まとめ
このページではMcAfee Embedded Controlの導入手順という事で、
・インストール方法
・設定の確認方法
・ホワイトリストの作成方法
・承認済みコードと未承認コードの実行時の振る舞い確認
を紹介しました。
ホワイトリスト自体は非常に単純な仕組みですが、非常に強固なシステム保護を行うことが可能です。
さらに、McAfee Embedded Controlには他にもメモリ保護機能やファイルに対する読み取り保護、書き込み保護、
また組み込みデバイスで使うための各種チューニング方法なども用意されています。
また、Windows Embedded OSを使用する場合などはEnhanced Write Filter機能と併用することで更に強固なシステム構築なども可能となります。
詳しい情報に関しては営業担当にお問い合わせください。
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